※推しの子原作162話読んだ方向け ※ネタバレ注意
※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。
※ふせったーに以前書いた文章(2024年10月3日)を再掲しています。
【推しの子162話感想/考察】
— 鞠乃りの (@marino25rino) 2024年10月3日
星野アクア(ゴロー)はもう本当に…
○○○○○○のは分かったけど、ルビー(さりな)を○○○○○○○○でしょ…
※アクルビ推しの感想と、真面目な考察です。 https://t.co/BLG9rRvOcV
▼ネタバレOKな方はどうぞ。
【推しの子162話感想/考察】
星野アクア(ゴロー)はもう本当に…
愛が重すぎるのは分かったけど、ルビー(さりな)を置いてっちゃダメでしょ…
※アクルビ推しの感想と、真面目な考察です。
星野アクア(ゴロー)はもう本当に…
愛が重すぎるのは分かったけど、ルビー(さりな)を置いてっちゃダメでしょ…
※アクルビ推しの感想と、真面目な考察です。
★良かった!?(全然良くない)
アクア(ゴロー)は本当に……どこまでも自己犠牲型なんだなって思いました。ラストのページを見て、「いや、良くないよ!!!」って叫んでしまった。愛が深いのは良かったけれど。本当に良かったけれど……感動したけれど………愛の投げっぱなしは良くないよ…。
これ、シビアな判断をする作家さんだったら、アクアを絶対生き返らせないし、転生もさせない気がする。「愛する人を守れなかった」って後悔を、星野アクアとして転生することで今回果たせたわけだから、次に転生する理由がなくなってしまう。
このままアクアとルビーの魂が再会できないってなるとバッドエンドすぎるので、それはないとは思うのですが……アクア(ゴロ―)はまあ、大切な人を守れて満足かもしれないけれど、ルビー(さりな)が可哀想すぎる。
それに、アクアはルビーに対して、命を捧げるほどの愛を抱いているのに、「愛してる」って伝えることすらできないん?アイは最後に「愛してる」って言えたけど、それすらもできないまま?
一般の文芸書で、愛し合う二人の片方が死ぬか二度と会えなくなって、残された相手が苦しみながらも前を向いて生きていく……みたいなパターン結構ある気がするけど、私これが苦手で恋愛小説あまり読めなくなってしまったんですよね。愛が重くて美しくて物語としては好きなんだけど、感情移入すると苦しくって。
というか、これだけグッズ展開している作品で、主人公死ぬ展開ってあるんかな。ここまでキャラクター売りしている中で主人公を退場させるのは、かなり勇気がいる気がします。
★満月がめっちゃキレイ
この前お月様の形について、アレコレ調べて考察に書いて、「完全体の満月もうそろそろ来ないかなー」って思っていたけど、「思っていたのと違う」って気持ちにはなった。めっちゃキレイだけど。そうじゃない。
ツクヨミちゃんは空中に浮いていて、神様らしさが増していたから、まだアクアの生存可能性は残っていそうですね。原作ではさりなちゃんが亡くなった日に完全体の満月が出ていたので、その気になればアクアの魂の保存もしてくれそう。というかツクヨミちゃん美しすぎる。
アクアはラストのページでアイと同じ表情をしているけれど、かろうじて瞳にちょっとだけ光が残っているので、まだ命の灯は消えていないはず。というか、ここからどうにかできるのツクヨミちゃんしかいないので、もう神頼みしかない…。
★161話で語られていた、アクアの夢の話
アクア(ゴロー)は本当に……どこまでも自己犠牲型なんだなって思いました。ラストのページを見て、「いや、良くないよ!!!」って叫んでしまった。愛が深いのは良かったけれど。本当に良かったけれど……感動したけれど………愛の投げっぱなしは良くないよ…。
これ、シビアな判断をする作家さんだったら、アクアを絶対生き返らせないし、転生もさせない気がする。「愛する人を守れなかった」って後悔を、星野アクアとして転生することで今回果たせたわけだから、次に転生する理由がなくなってしまう。
このままアクアとルビーの魂が再会できないってなるとバッドエンドすぎるので、それはないとは思うのですが……アクア(ゴロ―)はまあ、大切な人を守れて満足かもしれないけれど、ルビー(さりな)が可哀想すぎる。
それに、アクアはルビーに対して、命を捧げるほどの愛を抱いているのに、「愛してる」って伝えることすらできないん?アイは最後に「愛してる」って言えたけど、それすらもできないまま?
一般の文芸書で、愛し合う二人の片方が死ぬか二度と会えなくなって、残された相手が苦しみながらも前を向いて生きていく……みたいなパターン結構ある気がするけど、私これが苦手で恋愛小説あまり読めなくなってしまったんですよね。愛が重くて美しくて物語としては好きなんだけど、感情移入すると苦しくって。
というか、これだけグッズ展開している作品で、主人公死ぬ展開ってあるんかな。ここまでキャラクター売りしている中で主人公を退場させるのは、かなり勇気がいる気がします。
★満月がめっちゃキレイ
この前お月様の形について、アレコレ調べて考察に書いて、「完全体の満月もうそろそろ来ないかなー」って思っていたけど、「思っていたのと違う」って気持ちにはなった。めっちゃキレイだけど。そうじゃない。
ツクヨミちゃんは空中に浮いていて、神様らしさが増していたから、まだアクアの生存可能性は残っていそうですね。原作ではさりなちゃんが亡くなった日に完全体の満月が出ていたので、その気になればアクアの魂の保存もしてくれそう。というかツクヨミちゃん美しすぎる。
アクアはラストのページでアイと同じ表情をしているけれど、かろうじて瞳にちょっとだけ光が残っているので、まだ命の灯は消えていないはず。というか、ここからどうにかできるのツクヨミちゃんしかいないので、もう神頼みしかない…。
★161話で語られていた、アクアの夢の話
アクアが自分でカミキをころしてしまった以上、生き残ったとしても、やっぱりアクアの夢は叶わないんだろうな…って思いました。たとえアクアが生き残ったとしても、気持ちの面でいろいろ難しい。
というか、アクアが何のダメージを受けないまますべて夢を叶えるって展開になったら、納得できない読者が多いんじゃないかな。カミキは救いようがない悪人だし、アクアがああいう選択するのも仕方がないけど、さすがに肯定できる行為ではないから。
以下が、アクアが語っていた夢。
いつか外科医になって
→人をころしてしまった以上、その手で誰かを助けるのは無理。というか、アクア(ゴロー)は自責の念が強すぎるので、性格的に無理。
有馬の気持ちに応えるのも良いかもしれない
※これは一応、解釈2通りある。
・(好きだと言ってくれた)気持ちに応える、の場合
→人をころした以上、かなちゃんとは付き合えない。というか、かなちゃんに限らず、事情を知らない人と付き合うのは誰であっても無理。
・(外科医の夢を応援してくれた)気持ちに応える、の場合
→外科医にはなれないので、気持ちに応えられない。
姫川とまた海へ行く
→姫川さんの父親をころしてしまったが、その事実を話すわけにはいかない。遊びに行くことくらいはできても、姫川に対して完全に心を開けない。というか、アクアは何となく距離を置きそう。
ミヤコさんを母と呼んで
→ミヤコさんを犯罪者の母にさせられないので、母と呼べない。
あかねに受けた恩を全て返して、今度こそ対等な関係を築きたい
→あかねちゃんはきっと、アクアがやったことに気付くはず。絶対に周囲に言わないだろうし、なんなら隠ぺいまで手伝ってくれそう。でも、あかねちゃんが止めてくれたのに、やり遂げてしまったっていう負い目もある。ルビーの身代わりまでやってくれたのに、ある意味彼女の優しさや頑張りを無駄にしてしまった。だから、そういう負い目がある以上、対等な関係を築き直すのは無理。
ルビーがドームに立つ姿を絶対に見届けたい
→生き残ったアクアに唯一許されるのは、この夢だけだと思う。ルビー以外を全捨てしたからこそ、ルビーに関する内容だけは許されるというか。ルビーがドームに立つのをサポートするのも、「ルビーを守る」という使命に沿うものだから、神様からも許される。
ルビー以外の夢は叶わないのでは、っていう話については、前回の感想に書いているので、良かったらこちらも。
(「★アクアが語っていた夢の数々」の部分)
https://marinorino.hatenablog.com/entry/oshinoko161-01
★再転生ルートとアニメOP、EDの話
アクアが再転生する可能性も考えたけど、今回の162話を見たら、その線は薄くなったかなーって感じがしました。アクアの使命が「ルビー(さりな)を守ること」であるなら、今すぐ転生して誰かに生まれ直したところで、ルビーを守ることはできないから。再転生があるとすれば、もはやアクルビ二人そろっての再転生な気が。
メフィストの歌詞全体、映像をじっくり眺めると、これルビーも大丈夫なん……って気持ちにはなってしまう。
望みの総てを叶えたら、あなたに会いたい、とか。星の子たちよ、と呼びかけてからの、お眠りなさいとか。メフィストはアクルビ→アイに見えるけど、アクア→ルビー、ルビー→アクアにも見えるの凄いよね。
(メフィストは意味深な部分が多すぎるので、実際の歌詞をぜひ見てみてください)
メフィストの映像もいろいろやばいですよね。ルビーが屋上で一人で立っているシーンに謎の足跡(二人分?)があるけど、ルビーとアクアが一緒に屋上に来て、アクアだけが戻って行った風にも見えるし…。これだと辛い解釈しかできないけど、病室で振り返っているルビーの姿とか、アクルビ+アイの走馬灯映像のあと、アクアがフードを外して立ち上がっているラストシーンを見ると、アクアの生存フラグにも見えるし……なんとも言えない。
あと、今回メフィストの歌詞や映像が原作とリンクしている以上、アニメの他のOPやEDにも伏線が入っている可能性あるよね。2期OP(ファタール)の映像で、二人が手をつないだまま屋上から落ちているのとか、2期ED(Burning)でルビーが水中みたいなところを漂っているのとか、まあ不穏フラグが多いなあとは思う。
個人的にはメフィストのサビ手前、アクアのパーカーの心臓の位置に、太陽マークが入っているのかなり好きです。アクアにとっての太陽(推しの子)はルビーだから。
★転生を繰り返しているかもって話
ゴロさりの時点で、お互いへの思い入れが半端ない(というか、ゴロー→さりなちゃんが特に重すぎる)ので、もしかしたらゴロさりの前にも前世で会っているかもですよね。それこそ前前前世から、その前からずっと。
スピリチュアルの概念で「ツインソウル」ってのがあるのですが、もしかしたらゴロさりもそういう系かなって感じはしました。(「ソウルメイト」なら、聞いたことある人多いんじゃないかな。それの上位版って感じ。恋愛系・占い系コラムとかによく出てくるやつです)
めっちゃ簡単に説明すると、こんな感じ。
※流派?によって多少解釈が異なるっぽい。
・1つの魂が2つに分かれて、何度も転生して巡り合う
・魂の片割れ
・恋愛関係に発展するとは限らない
・三次元の恋愛パターンに囚われない。愛を魂レベルで受け取り、真実の愛を共有するのが課題
参照元サイト:
ツインソウルとは?ソウルメイトとの違いや特徴と課題について
https://blog.niikee.jp/spiritual004
(ちょっと説明が大変なので詳細は割愛…!上記の参照元サイトが分かりやすかったので、気になる方は読んでみてね)
★宝石の話(アクアマリン・ルビー)
宝石の意味も調べてみました。アクアマリンとルビーの宝石の意味は以下。
アクアマリン
・石言葉→沈着、聡明、勇敢など
・船乗りが航海のお守りとして持っていたらしい。
(アクアマリンを身に着けることで、不慮の事故や災難から守られる)
ルビー
・石言葉→情熱、愛情、純愛、熱情、勝利、自由、勇気など
・宝石の女王、と呼ばれる
・美しさの象徴
普通に、推しの子のアクアとルビーっぽいですよね。
宝石は元来お守りとして身に着けるものなので、宝石のルビーにも「持ち主の身を守る」とかそういう意味はあるのですが、アクアマリンのほうが「守る」という意味が特に強い印象を受けました。アクアが今回、「僕の生きた理由=ルビーを守る為」って思ったのも、宝石のアクアマリンに通じるものがありますよね。「愛する人を守ること」がアクアの使命。
そして宝石の意味を推しの子に反映するなら、ルビーの使命は「愛を与えること」なのかな、って思いました。アイドル活動にも通じるものがあるので。
というか、アクアもルビーも方法が異なるだけで、結局は「愛すること」が使命かなという感じはします。相手を危機から守ることも愛。情熱的な愛を注ぐことも愛。
★ルビーの使命
ルビーの転生の理由は明かされていないですが、もし「愛を与えること」とか、そういうのが使命であるなら、やっぱりアクアは生き残らなきゃだよなーって思います。何らかの身体的なダメージを受けたとしても、罪の意識を背負うことになったとしても。
ルビーがアイドルを目指したのも、これまで頑張ってきたのも、アイ超えを目指したのも、結局はゴローとアクアのためですよね。
せんせの言葉がなければ、アイドルになろうだなんて思わなかった。せんせに見つけてもらいたくてアイドルになった。147話でルビーはカミキに、「ママより推して貰える存在になる。過去を見てる余裕が無いくらいに」って言っていたけれど、これも、過去ばかり見て苦しんでいるアクアのためですよね。
だから、やっぱりアクアがこのまま消えてしまうと、ルビーの使命は果たされない。アイドル活動で愛を多くの人に届けられたとしても、一番届けたい人に届かなかった……ってのはあまりにも残酷すぎる。
アクアは「ルビーを守る」という使命を果たせたと思っているから、このまま自分が消えてしまっても満足しちゃうんだろうけど、ルビーは本当の願いを叶えられていないよね。後追いする可能性がある以上、ルビーの心と体を守り切れてはいない。だから、アクアは助かるんじゃないかな。
っていうか、ツクヨミちゃんから喝を入れられる気が。「今回ので守り切ったつもり?まだ果たすべき使命があるでしょ。守り続けるのが役目じゃないの?」ってお叱りを受けてほしい。
★アクア(ゴロー)の課題
アクアは「なんでそうなるの…」ってくらい、自分の命を軽く見るよね。ゴロー時代から続く、この自己否定の考え方は、彼の乗り越えなきゃならない課題だと思う。自責の念が強すぎる。
アクア(ゴロー)の課題は、
・自分を大切にすること
・他人に合わせるだけじゃなくて、自分の気持ちに素直になること
・与えられた愛をちゃんと受け取ること
このあたりだと思うんだけど、アクアになっても全然乗り越えられていないんよな……。だから、この課題を手助けするのがルビーの役目だと思うんだけど。ルビーなら全部できるはず。
ファタールの映像、恋人繋ぎの直前にゴローとさりなのシーンがあるよね。(祖母に「産医になるのね」って言われているシーンと、さりなが窓の外を一人で寂しそうに見ているシーン)
このシーンが二人の前世で"刻まれた痛み"だとすると、この痛みを癒せるのは、やっぱりアクアとルビー、お互いの存在なんじゃないかなって思う。こう考えると、二人が恋人繋ぎをしているのも納得感が出るし。
このままアクアがしぬと、”使命”を果たせていないし、"痛み"も解消されていない。っていうかアクアがいなくなると、さりなちゃんが一人で寂しく外を見ているシーンがそのまま再現されてしまうから、やっぱりアクアはしんでいる場合じゃないよ。
人の命を奪った以上、生き残るのは辛いこと。このまましんでしまったほうが、アクアは楽なのでは?っていう意見もあるとは思うけど……。でも、自分のせいでルビーが苦しむのも本意ではないだろうから。苦しくても生き残って、ルビーのために嘘を貫き通すのも"愛"だと思う。
★とりあえずアクルビは会話して
もう何度も言いすぎてるんだけど、アクルビはとりあえず話し合った方が良いです。アクアは、ルビーに話を聞いてもらったほうが良い。自分を大切にすることが、愛する相手にとっての幸せになるってことを、ちゃんと教えてもらったほうが良い。
アクアは隠れて行動して、重すぎる愛を一方的に投げて去っていこうとしているけれど、結局自分は相手からの愛をちゃんと受け取れていないってのが大きな問題。アクアとして生まれて、周囲から愛を注がれてきたのに、その愛を受け取るのが絶望的に下手すぎる。
だからアクア(とルビー)がちゃんと本物の愛を知って、それを受け止めて幸せになるところまで、物語が続いていってほしいなって思います。