鞠乃の文章置き場

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【推しの子161話感想/考察2】アクアは今までどういう気持ちでいたの?

※推しの子原作161話読んだ方向け ※ネタバレ注意

※結構な重大ネタバレあるので、アニメ派、単行本派の方は非推奨。

※ふせったーに以前書いた文章(2024年9月26日)を再掲しています。

 

 

 

▼ネタバレOKな方はどうぞ。

 

 

 

【推しの子161話感想2】※アクルビ派の考察

うわあああやだ、ちょっと待って。アクアってさ。
157話(なんでもない日、すてきな日)の時点で、「ルビーとゆっくり過ごせるのは今日で最後かも」って思っていた可能性あるよね…

※注意:アクルビ派の語りだよ!


時系列は以下。

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大阪ライブ(12月7日・8日)

157話(なんでもない日、すてきな日)

宮崎ライブ ※あかねちゃんが来てたライブ

ツアー最終日(12月25日)
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だとすると、157話とツアー最終日って日数がそんなにあいてない。

だから157話の時点ですでに、アクアとあかねはクリスマス当日の計画(おとり作戦)を立てていた可能性がある。「ニノならアイと同じように、同じやり方でルビーを狙ってくるだろう」って。(カミキとの心中計画については、あかねに悟らせないようにしてただろうけど)

ニノの話をしたのが、映画の初号試写会のあと(カミキにビデオレター見せたあと)だから、そのときにはあかねちゃんから「ルビーちゃんはカミキに殺されかけていた」って話も聞いていたかもしれない。

おとり作戦の結果次第で「カミキはもうダメだ」って判断になるのなら、「12月25日には自分はもうこの世にはいないかも」ってアクアは思っていたかもってことでしょ。12月25日じゃなくても事が起こるとすればその前後、映画公開の前後あたりってわかっていたはず。

カミキが本当に改心してたなら、ルビーと一緒にいられる未来もあるし外科医を目指すこともできる。だから157話の時点で受験勉強も一応している。

でもカミキにアイのビデオレターを見せたうえで、カミキがまだルビーを殺そうとしているなら、もう自分を犠牲にしてでもカミキを殺すしかない。

12月25日か近い将来には、自分はもうこの世にいないかもしれない。ルビーはドームの夢を語っていたけれど、自分はそれを見れないかもしれない。そんなことを思いながら、アクアはあの「なんでもない日」を過ごしてたの…?


だから157話でルビーが「今日は家でのんびりしよ」ってアクアとの休日を選んだとき、あんなに自然な、穏やかで嬉しそうな顔していたのか……って想像するとさ。あまりにも切なすぎて。

ルビーはツアーや映画の宣伝で忙しいし、今日が最後かもしれないんだもの。そりゃあ一緒にいてほしいし、膝枕もするよね。



自分を犠牲にした復讐計画自体は前々から、それこそ幼いころから考えていた節がある。だとすると、123話(前世バレ)とか143話(キス)とか、どういう気持ちでいたの?

この時点では「ルビーが殺されるかも」までは考えていなかったかもしれないけれど、アイの復讐(カミキと心中)はやり遂げようとしてたでしょ。ワンチャン、カミキが改心すれば心中せずに済むくらいで。

自分は近々死ぬかもしれないのに、命をかけても良いって思えるほど大切な相手から求められて、ガチ恋宣言もされて。嫌われたほうが楽って分かってはいるけど、でもはっきりとした拒絶もできなくて。果てには「大切な妹、それだけで良い」って自分を言い聞かせて。

ねえ、それってどういう気持ち…?

アクアはルビーのことを「大切な妹」って位置づけていたけれど、ぶっちゃけルビーに「せんせもアクアも好きだよ。だから一生一緒にいて」って言われてたら、受け入れちゃってたでしょ。もちろんカミキが本当に改心していたらって話にはなるけど……

命を捧げてまでルビーの未来を選択するくらいなんだから、ルビーの気持ちを受け入れることもできたんじゃないかな。

150話でルビー(さりな)に手を出す出さないの自問自答をしている時点で、「妹だから、そういう目では見れない」って言わなかった時点で、いろいろ察するものがある。



あと、ルビーと険悪だった時期、アクアはどういう気持ちで過ごしていたんだろう。

106話(アイの秘密暴露、ルビーとの対立)では、「必要な事なんだよ。俺が居なくなった後も、お前がこの世界でやっていく為には」とか言ってる。だけど、「触らないで」って拒絶されたときに、かなりショックな顔をしていて。122話で手を振り払われたときもそう。

さりなちゃんかもしれないって思いながらルビーと接していたのに、その大切な人から拒絶されるの、どれだけしんどかっただろう。

161話をふまえて振り返ると、アクアの気持ちがずっと隠されていた意図がよくわかる。色々しんどすぎる…。愛が深すぎるね。